KSバスターズの中根です。
今回は翅アリの一斉巣立ち、群飛についてです。
群飛とは、アメリカカンザイシロアリの生殖可能なオスメスが新天地を求めて、巣から大量に飛び立つことです。
日本のシロアリは群飛と地下からの移動で生息範囲を広げますが、アメリカカンザイシロアリは群飛によって空から広がっていきます。
日本では3月から11月に群飛をした記録があります。
7~10月の例が多く、日中に群飛します。
夜間灯火に集まることはないと記録されていますが、私が見たものでは夜の室内に飛び出し、電灯に向かってぐるぐる回って近づき電灯の中に入ったり、周囲に落ちたりしていました。
飛翔する個体数が少ない為、屋外の街頭に大量に集まる姿が確認されなかっただけではと推測されます。
私の家のアメリカカンザイシロアリは、毎朝6時ぴったりに群飛をし、17時にいったん群飛が収まるので、まるで就業時間を厳守する社会人みたいだと思っておりました。
おそらく、日の出日の入りが群飛と関係あると思われます。
夜間に飛び立つ輩もおりますので、一概に日中のみといえませんが、日中は飛び立つ数が多いです。
参考文献
アメリカカンザイシロアリの生態と防除法,森本 桂,木材保存(Wood Preservation)35(2),44-51(2009)
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