KSバスターの中根です。
今回はアメリカカンザイシロアリの侵入経路や拡大していくメカニズムやそのスピードについてお伝えしていきます。
アメリカカンザイシロアリは、主にアメリカの木材で作られた家具や梱包材に潜むかたちで日本に持ち込まれました。
日本の家屋内に定着すると、そこから羽アリによる群飛で同心円状に広がっていったと推測されています。
アメリカカンザイシロアリのコロニーの成長は遅く、個体数も100~800匹と少なく、群飛も少数ですので被害の発見が困難です。
その為、誰も気づかない間にじわじわと被害が拡大していきます。
被害に気付かぬまま被害材が放置されたり、材木として移動し利用されることも被害拡大の要因です。
真っ白な紙にインクをぽたぽたと上から垂らすと、落ちた瞬間は小さな点だったシミにが、滲んで広がっていく様とよく似ています。
参考文献
アメリカカンザイシロアリの生態と防除法,森本 桂,木材保存(Wood Preservation)35(2),44-51(2009)
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