KSバスターの中根です。
アメリカカンザイシロアリは木部の奥深くに潜むので”見えないシロアリ”とも言える存在です。そんな彼らの食害に気付くのはどんなタイミングでしょうか。
気付くポイントは大きく分けて二つ(個人的に+1)です。
①床や天井裏に突然砂の山ができていて、それを発見する。
アメリカカンザイシロアリの糞はさらさらした砂粒であり、長径1mmほどの俵状で、直腸の鋳型によって六本の溝があります。
ある日忽然と室内に砂山ができていて、放置ていると日に日に砂山は大きくなります。
砂山の上を見上げると、真上にある木材に直径3mmほどの穴が開いていて、そこからもろもろ砂が断続的に落ちてくるのが観察できます。
この糞山と糞孔を発見した場合、アメリカカンザイシロアリの被害は確実と言えるでしょう。
以下の画像は被害が深刻だった家の柱です。
柱の表面を食い破られ、大きく空いた穴から糞があふれ出しています。
穴の奥に糞が大量に溜まっています。
②羽アリと羽の発見と③アメリカカンザイシロアリそのものの発見については次回以降に解説してゆきます。
参考文献
アメリカカンザイシロアリの生態と防除法,森本 桂,木材保存(Wood Preservation)35(2),44-51(2009)
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